お葬式で「思い出の演出」は絶対やるべき!実際に体験した感想と注意点

あなたは、大切な方のご葬儀でどんな演出をする予定ですか?

「え?芸能人でもないのに、お葬式で演出なんてするものなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、葬儀当日の会場に思い出の品や写真を飾ったり、オリジナルの映像を流して故人を偲ぶ「思い出の演出」を取り入れるご家族はとても多いんですよ。

実際に私も親族として思い出の演出を体験したひとりですが、演出のおかげでとても印象に残るお見送りになりました。

ここでは、思い出の演出とは一体どんなものなのか、お葬式に取り入れる際のポイントや注意点をまとめました。
実際に思い出演出を体験した感想や、その場で目にした参列者の反応と評判も合わせてご紹介します。

管理人 ユウ
思い出演出って、あったかくて本当に良いものですよ。意外と簡単にできるので、大切な方のもしものときには取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

お葬式で行う「思い出の演出」とは?

思い出の演出とは、ご葬儀の会場に故人の生きた証が伝わる物を展示するなどして、参列された方に故人を思い出して偲んでもらう葬儀の演出のひとつ。
どのような演出をするかは決まりがなく、ご家族の考えによって様々です。

写真パネルや愛用品を展示するさりげない演出から、オリジナルの短い映像を作って生前の故人の姿を感じてもらえる演出まで、色々な方法があります。
そして、葬儀を経験したご家族の多くが「お葬式でやってよかったこと」として思い出の演出を挙げるほど、満足度が高いんです。
また、ご家族だけでなく参列した方々からも「いい葬儀だったね」と言ってもらえたという体験談も多く聞かれます。

つまり、お見送りをただ悲しいだけでない、あたたかい雰囲気にもできるのが「思い出の演出」なのです。

 

思い出の演出の種類

ご家族のお考えやご本人のお人柄などに合わせて自由な発想で演出をすると、その方らしいお葬式にすることができます。
色々な演出方法がありますが、その中でも代表的で、どなたでもお葬式に取り入れやすい思い出演出をご紹介します。

思い出コーナーをつくる

葬儀会場の一角に、故人が愛用していた品や、思い出の写真などを飾ります。
思い出コーナーは会場の一角に飾るだけではなく、祭壇の一部として取り入れたりすることもあります。
葬儀社によっても呼び方は異なり、メモリアルコーナーなどとも呼ばれます。

思い出コーナーの例

  • 若い頃や晩年の写真、家族写真などをパネルにして展示する
  • 上京し汗水たらして働いた父のために、生まれ故郷の風景写真を展示する
  • いつも着ていたお気に入りの服を展示する など

 

趣味のものを展示する

こちらも思い出コーナーのひとつですが、故人の趣味のものを展示して参列者に見ていただくという演出も素敵です。

趣味の展示の例

  • 趣味だった社交ダンスのドレスを展示
  • 絵画が趣味だった母の作品を展示して、小さな個展をひらく など

 

オリジナルの思い出映像をつくる

写真パネルよりも、より生前の姿を感じてもらえるのが、オリジナルの思い出映像です。
その方がどんな思いを持って生き抜いたのかという想いまで感じてもらうことができる、おすすめの方法です。写真を展示するだけではなかなか伝わりにくい故人の想いや生きた証も、映像ならグッと伝わりやすくなります。

映像は、ご家族から預かった写真や思い出話をもとに葬儀社が製作します。出来上がった映像を葬儀会場のスクリーンやモニター画面で上映し、参列者にご覧いただきます。
映像の内容は、その人らしさが伝わるエピソードを混じえ、時間の流れに沿って一生を振り返るようなものにすると良いでしょう。

思い出映像の例

  • 生い立ちや幼い頃のエピソード
  • 夫婦の馴れ初めや、故人が大切にしていた子育てのモットー
  • 仕事場でのご活躍
  • 晩年の趣味や生き方
  • ご家族との思い出 など

 

思い出の演出をするメリット

故人の生きた証が伝わる

ご葬儀では、故人に思いを馳せて偲ぶ気持ちが大切。
写真パネルや映像を取り入れると、故人の姿や思い出がありありと思い出され、ご家族や参列者は思いをはせることができます。
淡々と流れに従って進み、そして終わってしまうお葬式よりも、その方の生きた証が伝わるでしょう。

悲しいだけではない、あたたかいお葬式になる

思い出演出を通して、その方の知らなかった一面を見ることができ、故人との思い出など参列者どうしで自然に会話が生まれます。
お別れは悲しく暗い気持ちになってしまいがちですが、それだけではない温かい雰囲気も作り出すことができます。

参列者の待ち時間にも配慮ができる

貸し切りの斎場なら、入口付近やロビーなどに思い出コーナーを設置しておくと、どなたでも気軽に見てもらうことができます。斎場へ少し早く到着した参列者の方々も、開式までゆっくりとご覧いただきながらお待ちいただくことができます。

 

思い出コーナーはなくても良い?

もちろん、思い出の演出がなくてもお葬式は可能です。
喪主挨拶などを通して、故人の生き様や感謝の気持ちを参列者の方々へ伝えることができるでしょう。

でも、つい数日前までご顕在だったご本人の姿が伝わるものが、遺影1枚だけではちょっとさみしいなと思いませんか?
しかも、闘病が続いて面会もあまりできなかったり、数年前に会ったきりご無沙汰になってしまっている方がほとんどで、生前に頻繁に会えていた人はごく限られていたはずです。
せっかく故人のために足を運んでくださった皆さまに、ご本人が元気だった頃の姿が伝われば、参列者の方々も故人と再会したようなあたたかい気持ちになっていただけるのではないでしょうか。

高齢で大往生された方、長く闘病された方、若くして残念ながら旅立った方・・・。様々な事情があれど、涙ばかりで悲しいだけではないお見送りしてあげたいですよね。
思い出の演出は、故人の生きた証を伝えるとても貴重な機会になります。ぜひ取り入れることをおすすめします。

ユウ
私も、いつかそのときが来る父親の葬儀では、写真パネルや映像の演出を取り入れたいと思っています。

 

【体験談】親族として、思い出演出を2度経験した本音

私は、親族として思い出演出を2度経験しました。
経験した感想はというと・・、ズバリ控えめに言っても「思い出演出があって本当によかった」です。

祖母の生きた道を感じた思い出演出

はじめて体験した思い出演出は、祖母のとき。斎場の入口を入ってすぐ、受付近くのスペースに写真を4〜5枚飾っていました。
若いころの白黒写真や、私たち孫が小さかったときのお正月の写真など、日常のひとコマが写った何気ないスナップ写真。その数枚だけでも、集まった親族がとても懐かしんで思い出話に花が咲きました。
顔も知らなかった遠い親戚の叔父さん叔母さんからも、若い頃はとても綺麗で評判だったという祖母の話や、私たちがとても可愛がられていたことなど(私は幼くて覚えていなかったので嬉しかった)、いろいろと話して聞かせてくれました。

あらためて「私は確かに祖母から命のバトンを受け取っているんだな」と実感。生前はつい忘れてしまいがちだった感謝と共に、祖母にそっと背中を押されたような気持ちになりました。

悲しみの中でも、あたたかい気持ちになった思い出演出

闘病の末、若くして旅立った叔父のときも、思い出の家族写真が数枚飾られていました。悲しみの中であっても、写真を眺める親族の温かい眼差しは今でも忘れられません。

思い出の演出は、家族だけのためではありません。実際に、参列者にとっても故人に想いをはせる良い機会になると体感した場面がありました。
お仕事仲間と思われるグループが写真を囲み、「○○さんも孫にはこんな表情するんだね」と。仕事場とはまた違った一面を見たようで、みなさんで微笑みあいながら叔父との思い出話を語り合っていました。
それを目にして、叔父は慕われていたんだなぁ・・と、親族としても少し誇らしい気持ちにもなりました。

どんな事情で旅立ったとしても、その方の元気な頃の姿や生きた証が感じてもらい、そこに人の輪ができるのは、親族としても、参列者にとっても、優しくあたたかい気持ちになるものですね。

 

ここに注意!思い出演出で唯一残念だったこと

2度の思い出演出を体験して、残念に思ったことが1つだけあります。

それは、写真が小さくて見づらかったこと。

私が体験した思い出演出では、ハガキ2枚分ほどの小さなモニター画面に写真を映していたんです。
参列した方は画面のすぐそばまで近づいて、覗き込むような姿勢で見なければなりません。とくに年配の方は、少し見づらそうにされていました。
また、お仲間どうし数名で一緒に眺めてもらうのにも、少し画面が小さかったようです。みんなで同時には見れないので、順番に覗き込むような場面も見かけました。せっかく素敵な写真だけに、もっとみなさんに気軽に見てもらえたら良いのになぁ・・と残念に思いました。

思い出写真や映像は、誰でも見やすい大きさにする!
大きめの写真パネルにしたり、大きめのスクリーンに映像を映したり、少なくともテレビ画面ほど以上のサイズにしましょう。
年配の方や、グループで参列された方、小さなお子様も、写真や映像をゆっくり眺めてもらうことができます。

 

思い出の演出はどうやって作る?

思い出の演出は、葬儀を依頼した葬儀社に相談して用意します。
ただし「用意する」と言っても、ご家族が作業することは実はあまりありません。

写真パネルや映像を作ったり、会場での設営も葬儀社の担当者が行ってくれるので、ご家族は思い出の写真を葬儀社の担当者へ渡すだけ。
アルバムにまとめた写真はもちろん、デジカメや携帯電話で撮影した写真データなどから、故人の人柄が伝わるような写真を選びましょう。

写真と一緒に、どんな思い出があったのかも伝えると、よりその方らしさが伝わる思い出コーナーに仕上げてもらえます。

 

思い出の演出の出来は葬儀社の腕にかかっている

ご家族が直接作るのではなく、葬儀社に作ってもらう思い出の演出。
そのため、葬儀社の担当者のセンスや技術によって、思い出コーナーの出来が左右されるのも事実です。

思い出演出の経験が少ない葬儀社にお願いしてしまうと、写真を何枚か展示して終わりということも。そもそも、思い出演出に対応していない葬儀社もたくさんあります。

思い出演出が得意な葬儀社を選ぶ

思い出演出を検討しているなら、それに積極的で経験豊富な葬儀社を選ぶのがポイントです。
例えば、写真を受け取るだけではなく、故人さまの生い立ちや人柄、ご家族との思い出などをしっかりと聞き取ってくれる葬儀社が良いですね。
聞き取ったエピソードや想いを思い出演出に上手に取り入れてくれ、素晴らしい思い出演出を作り上げてくれるでしょう。

 

思い出演出が得意な葬儀社

どの葬儀社でも満足のいく思い出演出ができるわけではありません。経験が豊富で、人柄や思い出を大切にしながら演出を考えてくれる葬儀社を選ぶことがポイント。
心をこめた思い出演出に力を入れている葬儀社のひとつをご紹介しておきますね。

お葬式のむすびす(旧・アーバンフューネス)の思い出映像制作

心をこめたお見送りで定評のある葬儀専門会社。おすすめ葬儀社ランキングでも紹介していますが、管理人おすすめの葬儀社です。

お葬式のむすびす(旧・葬儀社アーバンフューネス)は葬儀全体を通して、故人さまの人柄やご家族の想いをとても大切にしてくれる社風。思い出演出も、そのご家族に合わせて柔軟に対応してくれますが、とくにおすすめなのが思い出の映像制作です。
写真や動画などを使って、その方の一生を振り返るようなオリジナル映像を制作し、葬儀当日にスクリーンやモニター画面に映してもらうことができます。写真だけを飾るよりも、ご本人が元気だったころの姿をありありと感じることができますね。

ご葬儀後には制作した映像をDVDにしてもらえます。一周忌・三回忌など法要や、ご家族の節目のときに集まったご家族で見るのも良いですね。まだ幼いお孫さんなど小さなご家族には、大きくなってから見せてあげるということもできます。

お葬式のむすびすでできる思い出演出

  • 思い出映像の作成・上映
  • 写真パネルの作成・展示
  • 趣味のものの展示・思い出コーナー