「どの葬儀社を選べばいいか、比べるポイントがわからない」
「葬儀社のホームページやパンフレットを見ても、良いことしか書いていない」
「口コミを検索しても、本当に良い葬儀社かどうか判断できない」
葬儀社選びをするとき、どれも良く見えたり、書かれている金額の違いしかわからない・・・なんてこと、ありませんか?
たくさんある葬儀社から理想の1社を見つけるためには、なんとなく選ぶのではまず不可能。しっかり見分けることが大切です。
そこで、良い葬儀社の見分けるポイントを、総まとめして解説します。
良い葬儀社・要注意な葬儀社の特徴
今回は、葬儀社を選ぶときのシーン別に、良い葬儀社の見分け方を細かく解説していきます。
まずは、どんなシーンでも共通する、良い葬儀社の見分け方の基本を確認しておきましょう。良い葬儀社と、要注意な葬儀社の特徴はこちらです。
良い葬儀社の特徴
良い葬儀社はどんな葬儀社かというと、「家族の状況や気持ちに寄り添って、最適な解決策を一緒に考えてくれる葬儀社」です。全体を通して、こんな特徴があります。
- 誠実であたたかい対応
- わかりやすい
- サポートが手厚く、頼れる
- 費用が「実際は」安い
要注意な葬儀社の特徴
できれば避けたい葬儀社は、「家族の気持ちに寄り添うつもりがない」または「会社の利益をあげるために、寄り添えない」葬儀社です。全体を通して、こんな特徴があったら要注意。
- 一方的・事務的な対応
- わかりづらい
- 頼りない
- 費用が安く「見える」
今回ご紹介する特徴が必ずしも悪いというわけではありませんが、当てはまる項目が多い場合は、慎重に検討しましょう。
こんな順序でチェックします
良い葬儀社か見分ける方法をこれから詳しく解説していきますが、順序はこのように進めていくとスムーズです。
- インターネットで葬儀社の情報をチェックする
まずは、どんな葬儀社なのかざっくりとチェックします。
→ 葬儀社の業態・サービス内容での見分け方 - 問い合わせ・無料資料請求をして、詳細をチェックする(3〜5社)
良い葬儀社かどうかは、ネットの情報だけではわかりません。必ず、スタッフの対応や資料で確認しましょう。
→ 電話相談窓口での見分け方
→ 資料請求での見分け方
→ 見積書での見分け方
→ 葬儀プランでの見分け方 - その他のポイントもチェックしてみる
こんな特徴があるとより安心です。
→ その他のポイントで見分ける方法
「この葬儀社にまかせたい」と感じる葬儀社を選ぼう
ご家族によって理想のお見送りの形は異なるため、今回ご紹介する見分け方が正解というわけではありません。いつかご葬儀を終えたとき、ご自身が、そしてご家族が「あの葬儀社にまかせてよかった」と思えるような葬儀社を見つけましょう。
なお、ご紹介している良い葬儀社の特徴をもとに、おすすめしたい葬儀社はこちらのランキングでもご紹介しています。
それでは、葬儀社選びのシーン別に、具体的な見分け方を解説していきます。順番にチェックしてきましょう。
葬儀社の業態・サービス内容での見分け方
まずはどんな葬儀社なのか、その葬儀社の業態や、受けられるサービスをおおまかにチェックしましょう。
「業態」というとむずかしく聞こえますが、公式ホームページや、おすすめ葬儀社として紹介されているページを見て、わかることをチェックする程度で十分です。
良い葬儀社の特徴
- 葬儀専門会社
- お住まいの地域が対応エリアである
- 手厚いサービス内容と安さのバランスが良い葬儀社
要注意な葬儀社の特徴
- 葬儀の仲介会社
- 互助会の葬儀社
- テレビCM、自社斎場など、お金をかけていることがわかる葬儀社
- 品質よりも、格安アピールの葬儀社
葬儀専門会社は品質が安定している
一概に良い・悪いとは言えませんが、生前相談から葬儀後まで、自社で行う専門会社のほうが品質が安定しています。一方で仲介会社は、相談窓口とは別の会社が葬儀を行うことになるため、サービスの質にムラができてしまいがち。
CMで見かけるから安心!とは言えない
テレビCMなどでよく目にする葬儀社は、その分の経費がかさむので葬儀費用が高くなる可能性が考えられます。有名な葬儀社は魅力的に感じますが、費用が気になる方は注意が必要です。
気になる葬儀社の資料を取り寄せます
この時点で、少しでも気になった葬儀社には資料請求をしましょう。はじめから候補をしぼりすぎると、良い葬儀社を見落としてしまうおそれがあるので、3社〜5社ほどを目安に資料を取り寄せるのが安心です。
どの葬儀社にしようかな、と迷ったら、こちらでご紹介している葬儀社もおすすめです。
とりあえず資料をもらっておこうかな、という葬儀社が見つかったら、そのまま資料請求します。
資料(パンフレットや見積もり書)は、スマホやパソコンで入力して送信するか、電話相談窓口から無料で請求できます。早ければ5分ほどで終わるので、忘れないうちに申し込みだけはしておいてくださいね。
電話相談窓口での見分け方
資料請求を電話で依頼したり、わからないことを相談できるのが、葬儀社の電話相談窓口。ほとんどすべての葬儀社には、無料の電話相談窓口が用意されています。気軽に利用しましょう。
電話相談でコールセンターのスタッフ(相談員)と直接話すときは、どんな葬儀社なのかをチェックできるチャンス。相談員の方との会話の中で、「ここなら色々相談に乗ってくれそう!」と感じる葬儀社が安心です。
良い葬儀社
- こちらの話をよく聞いてくれる
- わかりやすい言葉で説明してくれる
- 質問に対して、的確なアドバイスや提案をしてくれる
- 何から話せば良いかわからない状態でも、スタッフのほうから質問をしたり、会話をリードしてくれる
要注意な葬儀社
- こちらの話をしっかり聞いてくれない
- 一方的に案内される
- こちらから質問しないと、会話が続かない
- 専門用語ばかりで話されるので、よくわからない
- 知識が少なく、こちらの質問に答えられない
- なかなか電話がつながらない
葬儀はわからないことだらけ!誠実な葬儀社が安心
葬儀業界には色々な専門用語や決まりごとがあります。とくにはじめての場合は、何のことなのかよくわからない言葉もたくさん出てきます。そんなとき、できるだけわかりやすい言葉を使って、こちらの疑問や不安を解決しようとしてくれる姿勢があるかチェックしてください。
会話ができない葬儀社は避けよう
こちらの話をほとんど聞かずに一方的に案内されたり、こちらから何か質問しないと相談が進まないなど、会話のキャッチボールができない葬儀社は要注意。
わからないことだらけの葬儀ですから、あなたやご家族の気持ちに寄り添ってサポートしてくれる葬儀社を選びましょう。ご家族の負担が減りますよ。
資料請求での見分け方
資料請求をする際や、実際に届いた資料からも、良い葬儀社を見分けるポイントがあります。
資料やパンフレットはほとんどすべての葬儀社から無料で取り寄せられます。繰り返しになりますが、ホームページに載っている情報だけでは、判断ができません。少しでも気になる葬儀社があったら、気軽に資料請求してチェックしてくださいね。
良い葬儀社
- 資料の到着が早い
- 家族に内緒で資料請求も可能
(葬儀社からだとわかりにくい封筒で送ってもらうことができる) - 郵送だけでなく、希望すればメールでもデータを受取れる
- 資料が見やすくまとめられている
- 自分の要望に合わせた資料がまとめられている
要注意な葬儀社
- 資料の到着が遅い
- 資料がまとまっておらず、バラバラでわかりにくい
- ホームページで見るのと情報量が変わらない
- 自分の希望を伝えていたのに、それに合った資料が入っていない
- 希望していないチラシが極端に多い
良い葬儀社は、資料からも誠実さがわかる
葬儀は専門的な言葉やマナーも多いので、どうしてもわかりづらいもの。そんなわかりづらい内容を、「できるだけわかりやすく資料にまとめて、参考にしてもらおう」という思いやりを感じるのが良い葬儀社の特徴です。
例えば、ファイルや冊子にまとめたり、大切なところにふせんでメモをつけておいてくれるような親切な葬儀社もあります。
反対に、葬儀社が売りたい商品のチラシばかりが詰め込まれていたり、情報量が極端に少ない資料が届いたら要注意。
ご家族への気配りができる葬儀社も好印象
「同居しているご家族に知られたくない」という方のために、葬儀社だとわからないような封筒で郵送してくれる葬儀社もあります。気になる方は相談してみましょう。
無料見積書での見分け方
パンフレットなど資料請求する際に、合わせて取り寄せておきたいのが、無料見積もり書。見積もり書の書式には決まりがないので、その葬儀社の個性がとくにチェックできる資料なんです。
見積もり書はご存知のとおり、葬儀費用に関わる重要な資料。合計金額だけではなく、しっかり詳細まで確認しましょう。葬儀費用だけではなく、信頼できる葬儀社かどうかもチェックできますよ。
良い葬儀社
- 見積もり書の項目が見やすい
(字が大きめ、色分けする等の工夫) - 総額だけでなく、内訳の金額まで詳しく書かれている
(何にいくらかかるか) - 追加料金がかかる条件と、その金額が書かれている
- 希望に応じて、複数のパターンの見積書を用意してくれる
要注意な葬儀社
- 見積書が見づらい
(字が小さすぎる、印刷がにじんでいる等) - 総額やおおまかな金額だけ書かれていて、細かな内訳の金額が書かれていない
- 追加料金がかかる条件や金額について、詳細が分かりづらい
- 必要な項目を隠して、わざと安く見せている
(料理や返礼品が含まれているかもチェック)
内訳が書かれているかチェック
葬儀を行うときは、たくさんの行程や設備、用意する物が必要になります。その一つひとつに費用がかかっているので、見積もり書にはそれぞれの細かな内訳が書かれているべきです。
良い葬儀社は合計金額だけではなく、含まれている一つひとつの項目を書き出して、「何にいくらかかるのか」がわかる見積もり書を作ってくれます。内訳がわかるので、「この部分を変えて安くしたいな」といった節約もできますね。
良い葬儀社ほど、内容が細かな見積書になってしまう
内訳が細かいほど、どうしても細かな見積書になってしまいます。それでも、色をつけたり、ふせんをつけたりして、できるだけ見やすくなるような工夫をしてくれている葬儀社も好印象です。
極端に見やすい見積もり書には注意
要注意なのは、合計金額と、簡易的な内容だけが書かれている見積もり書。一見すると見やすいように感じますが、くわしい内訳や細かな金額を隠しているような葬儀社は、最悪の場合、費用を高く請求されていても気づくことができません。
料理・返礼品の有無をチェック
必要な項目を料金に含まずに、わざと総額を安く見せている葬儀社にも注意。とくに、料理や返礼品が含まれているか・いないかによって、合計金額は大幅に変わります。
もちろん、計算に含まれていない項目があっても、それを追加した場合にはいくら金額が高くなるのか、はっきり書かれていれば問題ありません。
葬儀プランでの見分け方
葬儀プランは、葬儀社のホームページなどからも概要が見られますが、それだけでは判断できません。できるだけ安く見えるように、最低限の内容だけでプラン価格を表示している葬儀社もあります。
資料請求をして、あなたの要望に合わせた、現実的なプラン内容と価格の目安を確認しましょう。
良い葬儀社
- プランの選択肢がたくさんある
- 価格に含まれているもの・いないものがわかりやすい
- 追加料金がわかりやすい
(どんなときに、いくら追加料金が必要か) - 葬儀プランのアレンジができる
(内容を追加できるだけでなく、減らして減額できる) - 好みの演出が相談できる
要注意な葬儀社
- わざとプランを安く見せている
(とくに、料理・返礼品などが含まれているか確認) - 追加料金がわかりにくい
- プランのアレンジができない
(オプション追加はできるが、プランに含まれているものは減らせない) - 好みの演出などは対応できない
アレンジでできること・できないことを確認しよう
良い葬儀社の条件は、ご家族の要望に合ったプランがあること。ない場合は、アレンジして理想のプランを作れると、良いお見送りができます。
注意したいのは、アレンジの方法。オプション料金で追加はできても、すでにプランに含まれている項目を減らして減額することはできない、という葬儀社が多いのです。いらないものは減らして、その分の料金は減額してくれる葬儀社を選ぶと、余計な費用がかからず安心ですよ。
また、葬儀専門会社は比較的相談に乗ってくれますが、葬儀を仲介するような業態の場合、柔軟なアレンジができないという傾向があります。
必要なオプションは正しく追加しよう
葬儀プランを見ていくと、「追加料金なし」ということをアピールしている葬儀社も多いですが、決して追加料金そのものが悪いわけではありません。必要なオプションは追加して、ご家族が考える理想のお見送りにアレンジしましょう。
注意したいのは、「知らなかった追加料金がいつのまにか発生していること」です。追加料金についての説明がわかりづらい葬儀社は要注意ですが、どんなときに、いくら追加料金となるのか、わかりやすく記載されている葬儀社なら安心です。
その他のポイントで見分ける
そのほかにも、良い葬儀社を見分けるポイントがあります。必須というわけではありませんが、ご家族に寄り添う姿勢が感じられる、良い葬儀社の特徴です。
良い葬儀社
- 葬儀後のサポートについても記載がある
(実は大変な葬儀後も、無料サポートを行っている葬儀社があります) - 他の葬儀社との比較をすすめる
(誠実で実力のある葬儀社は、他の葬儀社との比較を嫌がりません) - 個人情報保護に配慮している
(プライバシーマーク)
良い葬儀社・要注意な葬儀社のまとめ
良い葬儀社、要注意な葬儀社の見分け方をご紹介しました。
ご紹介したとおり、サービス内容や電話対応、資料請求など、いろんなところに良い葬儀社を見分けるヒントが詰まっています。
すべて当てはまる完璧な葬儀社はなかなかありませんし、1つ当てはまったからと言って、良い葬儀社・悪い葬儀社と断言できるわけではありません。見分け方を参考に、ご自身が「この葬儀社なら信頼できそう」と感じるかどうかが大切です。
最後にもう一度、良い葬儀社の特徴をおさらいをしておきます。
- 誠実であたたかい対応
- わかりやすい
- サポートが手厚く、頼れる
- 費用が「実際は」安い
- 一方的・事務的な対応
- わかりづらい
- 頼りない
- 費用が安く「見える」
大切な方のお見送りは、ご家族にとって、心も体も負担が大きいものです。
専門的な手続きやマナーなども多く、信頼できる葬儀社を見つけられるかどうかがカギとなります。
良い葬儀社は比較しながら見分けよう
葬儀社選びは、はじめから1社に絞ってしまうのではなく、いくつか比較しながら見極めるのも大切なポイント。まずは3〜5社ほどの葬儀社から資料を取り寄せることから始めましょう。
そしてご紹介した見分け方を参考に、信頼できる葬儀社を見つけてくださいね。
検討しておきたい葬儀社はこちらのランキングでもまとめていますので、合わせて参考にしてください。