葬儀で渡すお布施の金額、相場はいくら?

葬儀でお坊さんに渡すお布施。金額はいくら渡すのが相場なのでしょうか。
お布施の平均金額と、いくら渡すべきか迷ってしまったときに確認する方法をご紹介します。

管理人 ユウ
お布施の金額は決まっていないので、相場というものは厳密には存在しません。
それでもやっぱり、みなさんいくらぐらいの金額を渡しているのか気になりますよね。

お布施とは、何のために渡す金額のこと?

まずはじめにお布施とは何を指すか、簡単におさらいしておきましょう。

お布施とは、読経や戒名への謝礼として、ご本尊へお供えする金品のことを指します。
御布施と書いた白封筒にお金を包み、葬儀当日に僧侶に渡すのが一般的です。

 

お布施の金額の相場は決まっていない

お布施の金額は、具体的に決められてはいません。
お布施とは読経や戒名への謝礼。つまり気持ちで渡すものですから、商品を購入するときのような料金は決まっていません。

お布施の金額は、宗派やお寺のお考え、お寺との関係の深さによっても全く違います。
そのため、お布施でわたす金額は、ご家族それぞれで全く異なるというのが事実です。

「この金額をわたすべき」というようなお布施の相場は、厳密には存在しないことを念頭においておきましょう。

 

ズバリ、お布施の全国平均金額は!?

お布施の金額の相場は決まっていないことをご説明しましたが、それでも皆さんがどれくらいの金額をわたしているのか、正直なところ気になりますよね。
そこでひとつの目安として、お布施の全国平均金額をご紹介します。

お布施の全国平均金額:約45万円

日本消費者協会の2013年の調査によると、お布施、お経、戒名代を合わせた寺院費用は44.6万円でした。

 

お布施の平均金額が高い地域

全国平均のお布施の金額は約45万円。ですが実は、お布施の金額にはご家族それぞれでかなりの差があります。
回答の中には安いもので1万円、高額なものは400万円まで幅がありました。
地域によっても平均金額は変わり、関東ではお布施は平均53万円と高い傾向にあります。

 

お布施の金額で迷ったときに確認する方法

宗派やお寺、地域によっても金額は異なるので、いくら渡すべきか迷ったときには親族とよく相談します。
お寺とのお付き合いがあるご家族は、菩提寺に直接聞いてみるのも良いでしょう。

菩提寺にお布施の金額を確認する

「お寺に直接金額を聞くのはちょっと・・」と少し抵抗がある方もいるかもしれませんが、そんなときにおすすめな聞き方があります。

それは、「他の方はどうされていますか?」といったような少し遠回しなたずね方です。
お布施は謝礼の気持ちですから、ストレートにお布施の金額を聞かれると、お寺としても「いくらです」とは言いにくいもの。今まで葬儀を行ったみなさんの傾向として、「だいたい いくらくらいの方が多い」という答え方であれば、答えていただきやすくなります。

もちろん、今までやこれから、お寺とどうお付き合いしていくかによってもお布施の金額は変わるため、一概には答えていただけないかもしれませんが・・。
お布施の金額をストレートに聞くことに比べて失礼にもあたりませんので、菩提寺がある方はお試しください。

葬儀社にお布施の金額を確認する

お寺とのお付き合いがない方は、葬儀社を通して僧侶を紹介してもらいます。
葬儀社を紹介してもらった場合、その葬儀社に相談してみるとお布施の金額の目安を教えてくれることが多いです。
なかには、お布施の金額が定額で決まっている葬儀社もあります。お布施の金額が定額で決まっていると、頭を悩ませることもなく安心ですね。

 

お車代・御膳料の金額相場は

読経や戒名に対する謝礼としてお布施を渡しますが、お布施の他にも僧侶へお車代や御膳料を渡します

お車代と御膳料で包む金額の目安としては、

  • お車代は5千円〜1万円
  • 御膳料は5千円〜2万円

程度を目安に包むのが一般的です。

ただし御膳料は精進落しの代わりに渡すものなので、僧侶が精進落しを辞退された場合に渡します。

 

お布施の金額が偶数なのはNG?

葬儀で渡すお布施の金額は、偶数・奇数どちらでも問題ありません。

結婚式などで渡すご祝儀では、割り切れる偶数の金額を避けるという考えがあります。そのため、お布施の場合も偶数はNGなのでは・・と気になる方もいらっしゃるようです。

お布施の場合は、故人とのご縁が切れるなどとして偶数を避ける方もいるようですが、葬儀のマナーとしては偶数・奇数どちらでも問題ないという考え方のほうが一般的です。

どうしても気になるようなら偶数を避けてもかまいませんが、偶数・奇数どちらでも失礼にはあたらないので気にしすぎないようにしましょう。

 

法事・法要のお布施の金額相場

葬儀(通夜・告別式)のお布施と、法事・法要のお布施では、金額の相場が異なります。

初めてお盆を迎える初盆(新盆)の法要では3万円〜5万円がお布施の金額の目安となります。
2度目以降の通常のお盆であれば、5千円〜2万円程度のお布施を渡すのが相場と考えられています。

四十九日法要や一周忌法要では、3万〜5万円程度のお布施が相場とも言われています。

ただしお寺や地域によっても金額の相場が異なるので、あくまでもひとつの目安としてください。

いくら渡すべきか金額の相場がわからない場合は、親族の方に相談してみるか、直接菩提寺に直接聞いてみましょう。依頼した葬儀社に相談してみるのもおすすめの方法です。

 

お布施の金額は、相続税の控除ができる

葬儀(通夜・告別式)の際にお布施として僧侶に渡した金額は、相続税の控除対象となります。

注意しておきたいのは、当然ながらお布施は領収書が発行されないということです。
そこで、お布施として包んだ金額や日にち、お寺の名前や所在地などを、メモに書いて残しておきましょう。手書きでもかまいません。

 

法事・法要のお布施は、相続税の控除ができない

通夜や告別式でのお布施は相続税の控除対象となります。
それに対して、葬儀より後の法事・法要で渡したお布施は相続税の控除対象とはなりません。

初七日や四十九日、一周忌、初盆やお盆などの法要でのお布施は控除対象外です。

 

葬儀のお布施の金額相場まとめ

葬儀(通夜・告別式)で渡すお布施の金額についてご紹介しました。
全国平均は約45万円。ですが、お寺や地域、ご家族によってそれぞれ全く金額が異なることがわかりました。

いくら包むべきか お布施の金額で迷ったら、親族やお寺、葬儀社へ相談して確認しましょう。

お布施の他にかかる葬儀費用も忘れず確認

葬儀で必要になる金額は、お布施の他にも、葬儀社に支払う「葬儀料」と、飲食や香典返しなどの「接待費」があります。
お布施の相場だけでなく、葬儀費用の全国平均や、実際に無料で費用を確認しておきましょう。
簡単に葬儀費用を調べる方法はこちらの記事でご紹介しています。

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