お葬式準備、もう始めていますか?
「そろそろ準備だけはしておいたほうがいいかも」と心のどこかで感じていても、つい目を背けてしまっていませんか。
不安や悲しい気持ち、ご家庭の事情から、お見送りの準備は先延ばしにしてしまいがちですよね。
でも、心を込めて大切な人を見送るためには、生前から早めに準備をしておくことがとても大切です。とくにはじめての方は、備えておかないと、その後ずっと後悔が残ることにも・・・。
そこで今回は、後悔の残るお葬式にしないために、はじめて喪主になる人が今すぐ準備しておくべきことをご紹介します。
準備をしておかないと、どうなる?
もしものとき、わからないことが山ほどあるなかで、ご家族はたくさんの選択を迫られます。
誰に連絡する?
お葬式はどうする?内容は?支払いは?
葬儀社は?
しかも、ゆっくり考えられるような時間の余裕はありません。
生前から準備をしておかないと、あわてて判断することになります。その結果、ご親族間でモメたり、お葬式が高額になったり、後悔の残るお見送りになってしまうことも。
ご本人やご家族の気持ちだけでなく、交友関係にも気配りが必要ですし、宗教的なしきたりやマナー、複雑な手続きもあります。簡単に決められないことばかり。
とくに、今後はじめてご家族を見送るかもしれない方は、事前の準備が肝心なのです。時間と心にゆとりを持って、生前から備えておきましょう。
葬儀準備はいつから始める?
お見送りの準備は、いったいいつから始めるのが良いのでしょうか。
生前から早めに始めるのが鉄則
お見送りの準備は、生前から早めにはじめましょう。
「体調が心配になったから」「70代になり、高齢になったから」「同世代の知人や著名人が亡くなったから」といったように、もしもの備えをはじめるきっかけは人それぞれ。
最近では、働き盛りの若い世代でもエンディングノートだけは書いておくなど、今できる最低限の備えをしておくことも珍しくありません。
準備時間が少ないほど、不利に
準備をはじめるタイミングに決まりはありません。でも、お見送りの準備は、始めるのが遅くなればなるほど不利になってしまうのも事実。
なぜかというと、準備できる時間が圧倒的に少なくなってしまうから。お見送りの準備には、例えばこんな時間が必要です。
- どんな風に送ってあげたいか、ご家族で冷静に考える時間
- 信頼できる葬儀社を探す時間
- 葬儀社に相談する時間
生前の準備で、費用も安くなる
実は、葬儀社探しを早めからはじめておくと、葬儀費用を安くすることもできます。
多くの葬儀社では、その葬儀社の会員になっておくことで数万円の割引が適用されます。ただし、生前のうちに申し込むのが条件。逝去間際や、ご逝去後では会員割引は使えません。葬儀社を1社に決めたら、生前のうちに会員になっておきましょう。
そろそろかも、と思ったときが準備のはじめどき
いつか訪れる「もしものとき」のことが気になったら、それが準備の始めどき。
おそらくこれを読んでいらっしゃるあなたは、「念のため、準備をしておいたほうがいいかも」と感じているはずです。
費用も内容も、納得の葬儀でお見送りをするためには、早すぎるということはありません。まだお体が健康でも、まだまだ若くても、今できる準備から始めましょう。
お葬式準備、まずはじめにすることは?
ひとことに準備といっても、あなたやご家族の状況によって、やるべきことが異なります。
現在の状況や体調の心配度別に、今しておくべき葬式準備をご紹介します。状況に合わせて、必要な準備を始めましょう。
通院中・高齢の方、お見送り準備を意識しはじめたら
今はまだ元気だけれど、もしものことがあったらどうしよう?
もしもの準備だけはしておいたほうが安心かも・・・。
そんな方は、時間にゆとりを持ってしっかり準備ができるので、理想的なタイミングです。
まずは、葬儀社探しからはじめて、信頼できる1社を見つけましょう。
葬儀をする予定の地域で評判の葬儀社のうち、2〜5社に資料請求をしましょう。
届いた資料を確認し、葬儀プランの内容、費用、使用できる斎場、対応の丁寧さを比較します。
その中から良さそうな葬儀社を2社ほどに絞り、電話相談や対面相談をしておきます。
入院中の方、体調が心配な状況なら
ご家族の体調に不安がある方は、少し急ぎ足で準備をしておきましょう。もし体調が急変してしまうと、準備の時間が足りなくなる恐れがあります。
まずは、葬儀をする予定の地域で評判の葬儀社のうち、2〜5社に資料請求をします。
届いた資料を確認し、信頼できそうな葬儀社に電話相談をします。
できれば対面相談もしておくと、ささいな疑問も解消でき、葬儀社の信頼度もよくわかるのでおすすめです。対面相談は、近くのファミリーレストランや喫茶店、病院などに葬儀社の担当者に来てもらい相談することができます。
余命宣告された・危篤など、お急ぎなら
ご家族が余命宣告されたり、お急ぎの状況なら、今すぐもしもの準備が必要です。
葬儀社から資料を郵送してもらいましょう。ただし、複数の葬儀社をじっくり比べる時間はありません。
そのため、葬儀をする予定の地域で評判の葬儀社のうち、少なくとも2〜3社に無料の電話相談をします。
迅速に対応してくれる葬儀社の場合、当日のうちに病院や自宅まで資料を届けてくれたり、対面で詳しい相談をすることができます。
電話や対面相談で、葬儀プランの内容・費用・その葬儀社が信頼できるかを判断し、安心して任せられる1社を選びます。
逝去など、緊急を要する状況なら
すぐに葬儀社に電話をしてください。
病院から紹介される葬儀社は、葬儀費用が高額になる傾向があるのでおすすめしません。
何社も比較できる時間はないので、すぐに迎えに来てくれて誠実な葬儀社に連絡をします。
口コミや満足度が非常に高く、迅速に対応してくれる安心の葬儀専門会社はこちらでご紹介しています。
喪主は誰がつとめる?
お葬式の準備は、まず「誰が喪主をつとめるか」について、イメージしてみることから始めましょう。
実は特別な決まりはないのですが、故人の配偶者、長男、長女が喪主になることが一般的です。少しだけ難しい言葉を使うと、祭祀(さいし)継承者、つまりお墓を今後守っていく人が喪主にふさわしいとされています。
正式に喪主を決めるのは、あとまわしでOK
生前の準備をはじめる段階では、まだ正式に喪主を決める必要はありません。ただ、喪主となる予定の方が中心となって、葬儀社を探したり、準備を進めていくのが一般的です。
生前相談が必須の理由
「まだ生きているうちから葬儀の相談をするなんて、縁起でもない!」という気持ちも、たしかによくわかります。あなたが生前相談の大切さを理解していても、親族の誰かからそう思われることがあるかもしれません。
でも、誰しもいずれは訪れる旅立ちですから、大切な人を心込めて見送るために、できる準備は生前から整えておくことがとても大切なのです。
実際に、何も準備をしていなかったばかりに、後悔してもしきれない葬儀になったという喪主の方の体験談は数え切れないほどあります。
- 本人が望む形で見送ることができなかった
- 信頼できる葬儀社に出会えず、事務的に葬儀を進行された
- 費用が高額になって、家族の負担になった
- 病院から紹介された葬儀社にお願いしたら、費用は高額、品質も良くなかった
こういった失敗は全て、時間に余裕を持って葬儀社に相談しておくことで防ぐことができます。
ちなみに現在では、葬儀社に生前相談や事前相談をする人は全体の7割以上と言われています。
本人のため、家族のため、後悔しない葬儀にするために、必ず生前から葬儀社に相談をしておきましょう。
生前のうちに喪主が決めておくことは?
危篤や逝去されたら、すぐに葬儀社へ連絡が必要になります。例えば病院で亡くなった場合、病院で安置してくれるのはほんの数時間ほど。すぐに病院から安置先へ移動しなければなりません。
悲しみに暮れている時間もなく、喪主は次から次へと葬儀準備や判断に追われることになります。
どうしても冷静な判断が難しい状況ですから、生前のうちに決められることは決めておきましょう。
葬儀社を決める
2〜5社の葬儀社の資料や見積もりを取り寄せて、比較します。良さそうだと感じた葬儀社には生前相談(電話か対面相談)をして、信頼して任せられる葬儀社を決めておきます。
宗教を決める
見送る方の宗教を確認し、仏式や神式・無宗教式など、どの形式で葬儀を行うかを決めておきます。
葬儀の規模を決める
参列する人の人数を考え、どの規模で葬儀を行うかを決めます。
家族葬(30名程度)、一般葬(50〜100名程度)、社葬(100〜200名以上)などがあります。
斎場を決める
希望の斎場を葬儀社と相談して決めておきます。自宅から近い斎場、使用料が安い斎場、参列者がアクセスしやすい斎場など、要望に合った斎場を葬儀社に探してもらい、決めるようにしましょう。
安置場所を決める
自宅か、自宅に連れて帰れない場合は安置設備のある施設に安置します。
病院などで亡くなった場合、すぐに安置場所へ搬送してもらう必要があるため、生前から決めておきます。
臨終に立ち会ってもらいたい人を決める
本人が最後に会っておきたいと思う親しい人や家族を決めておき、すぐに連絡ができるようにしておきます。
はじめての葬儀社選び、何を見て判断する?
はじめて喪主として準備をするにあたり、こんな点を見て葬儀社を選ぶと失敗しません。
- 他社との比較を快く勧める葬儀社は誠実
- 葬儀専門会社
- 見積もりの内訳が詳細までかかれている
- 葬儀プランのアレンジができる
- スタッフが話をよく聞いてくれ、アドバイスや提案をしてくれる
- 資料の到着が迅速、資料が丁寧にまとめられている
- 格安をアピールしている葬儀社は、追加料金で高額になりやすい
- 葬儀仲介会社は、施行を別の葬儀社へ委託しているので注意
- 見積もりの内訳が詳しく書かれていない
- 「追加費用ゼロ」と書かれていても、実際は追加料金が発生することがある
- 資料の到着が遅い、宛名の字が汚い
良い葬儀社・要注意な葬儀社の見分け方は、こちらの記事でもくわしく解説しています。
事前相談には誰が行く?
事前相談・生前相談といった、対面で葬儀社と相談する際には、喪主となる人だけで臨む必要はありません。
忙しい方は仕事帰りや、介護、入院のお世話の合間を使い、喪主となる方ひとりで事前相談をする場合もありますが、喪主夫婦で出席することももちろん可能です。
自宅に葬儀社の担当者を招き、近しい家族数名で葬儀について相談する場合もあります。
はじめての喪主でも失敗しない究極のポイント3つ
最後に、はじめての喪主は心配事もたくさんありますが、この3つのポイントをおさえておけば安心です。
- 生前から早めに準備をはじめる
- 大切な人を心を込めて見送りたいという気持ち
- 心から信頼できる葬儀社を見つける
はじめての喪主をつとめる場合はとくに、生前から早め早めにお見送りの準備をはじめることが大切とご紹介しました。
そして、「心から信頼できる葬儀社」に出会うことができれば、葬儀に失敗することは無いと言っていいでしょう。
ご紹介したとおり、斎場や葬儀の規模を決めたり、葬儀後の手続きなど、喪主がやるべきことは山のようにありますが、誠実な葬儀社に依頼すれば力強くサポートしてくれるので、あまり心配する必要はありません。葬儀のマナーやしきたりを教えてくれ、当日も有能な担当者が葬儀の流れに合わせて誘導してくれるので、余計な不安もなくお別れに専念することができます。
あとは一番大切な、心を込めて見送りたいという気持ちがあれば、「良い式だったね」と参列者に言ってもらえるようなお葬式ができるでしょう。
信頼できる葬儀社に出会えるかどうかがとても重要なので、こちらの葬儀社ランキングも参考に、今すぐ葬儀社選びを始めてみてください。