父親・母親が余命宣告されると、悲しい、現実を受け入れたくない、何かしてあげられることはないか・・色々な気持ちが交錯してしまいますよね。
ここでは親が余命宣告されたり、余命宣告されていなくても容態が心配な状況になったら、家族が今すぐやっておくべき準備をご紹介します。
親が余命宣告されたら、何をしておくべき?
親が余命宣告されたら、今すぐ準備が必要です
残念ながらそのときを迎えたら、ご家族は悲しみばかりには暮れていられないほど、たくさんの手続きや対応に追われることになります。
お葬式、保険、相続、お墓、年金、公共料金や名義変更の手続き・・・。
その中でもとくに、できるだけ早い時期から考えておきたいのがお葬式の準備。
準備をしていないと、何をするべきかわからず慌てたり、余計な費用がかかったり、後悔の残るお葬式になってしまうことも。
やり直しがきかない最後のお見送りで失敗しないように、ご家族は生前から準備をしておくことが大切です。
親が余命宣告されたら、やっておくべき準備4つ
- 葬儀社に事前相談をしておく
- どんな葬儀にしたいか、本人の意向を聞いておく
- 友人、連絡先する人のリストを作っておく
- 宗派、お寺を確認しておく
1.余命宣告されたら、葬儀社に事前相談をしておく
生前から葬儀のことを考えるなんて・・と、現実から目をそむけたくなる気持ちもあるかもしれません。ですが、大切な人を後悔なく見送るためには、葬儀社への事前相談(生前相談)が必須です。
最近では、余命宣告をされていなくても、親が高齢になったり、親の容態が思わしくないと感じたときに事前相談を始めることも一般的になっています。
まだ事前相談をしたことがない方は、どんなに遅くとも親が余命宣告されたらすぐに、葬儀社に事前相談をしておきましょう。
事前相談しておけば、もしものときに慌てない・失敗しない
親が余命宣告されたら、事前相談をして信頼できる葬儀社を決めておきます。そうすることで、もしものときにも慌てたり失敗することもありません。
病院で亡くなった場合、ご家族は移動を急かされ、すぐに葬儀社へ連絡して安置先へ搬送しなければなりません。病院で安置してくれる時間はわずか数時間が一般的。その他にも、斎場を決めたり、葬儀社と打ち合わせしたり、やるべきことは山積みです。
事前相談してあらかじめ葬儀社を決めておけば、もしものときには葬儀社へ連絡するだけ。すぐに葬儀社の担当者が駆けつけ、サポートしてもらうことができます。安置先への搬送、斎場の手配なども全て請け負ってくれるので安心です。
事前相談で葬儀にかかる費用がわかる・安くなる
親が余命宣告をされたら、やはり気になるのは葬儀の費用ですよね。葬儀社に事前相談をすると、葬儀にいくらかかるのか、おおよその費用がわかります。事前相談で見積りを出してもらい、葬儀にかかる金額を確認しましょう。見積り書を見るときには、金額だけではなく詳しい内訳(何にいくらかかるのか)もよく確認しておくことが大切です。
また、生前のうちに相談や資料請求をしておくと葬儀費用が大幅に安くなるのはご存知でしょうか。なんと数千〜数万円ほども割引される葬儀社がたくさんあります。
葬儀社に事前相談をする方法は3通りあります。
- インターネットで資料請求してから、葬儀社に電話して相談する
まずはインターネットで資料請求をして、郵送かメールで資料(見積もり書や葬儀プランの案内)を受け取ります。届いた資料を見て、葬儀社に電話して相談します。 - 葬儀社の相談窓口に電話で相談する
まず葬儀社に電話して、簡単な相談をします。そのまま口頭で資料請求をお願いすることもできます。届いた資料を見ながら、より詳しい電話相談をすることもできます。お急ぎの場合におすすめの方法です。 - 対面相談を依頼する
葬儀社に連絡し、対面相談を依頼します。日時を決めて、担当者と直接会って相談します。ご自宅や病院のロビー、お近くのファミリーレストランや喫茶店で行うのが一般的です。
葬儀社を選ぶときには、複数の葬儀社を比較して決めます。
ただし、たくさんある葬儀社の中から、手当たり次第に相談しても迷ってしまうでしょう。
親が余命宣告されたら、まず3社ほどの葬儀社を比較すると、信頼できる葬儀社が見つかりやすいですよ。
親が余命宣告されたときの葬儀社の選び方は、こちらでご紹介しています。
余命宣告されたら電話で事前相談する
親が余命宣告されていたり、急いで葬儀社を探す必要がある場合は、電話か対面での事前相談を依頼しましょう。
まだ時間に余裕のある場合は郵送での見積もり依頼が便利なのですが、余命宣告されていたり急ぎの場合、郵送では時間がかかりすぎてしまいます。
電話か対面相談なら すぐに回答をもらうことができるので、急ぎの場合でもスムーズです。現在の状況や、心配事などを直接相談しましょう。
生前にやっておくべき準備のアドバイスなど、葬儀の前から無料サポートをしてくれる葬儀社もあります。
ほとんどの葬儀社が24時間365日対応、相談も無料ですが、小さな葬儀社だと早朝深夜や忙しい場合などは人手が足りず、折り返しの電話になったり、ゆっくり相談できないことも。
いつ電話しても知識豊富なスタッフが丁寧に対応してくれる葬儀社を選びましょう。
余命宣告されたら、対面相談で信頼度をチェック
親が余命宣告されたり、急ぎの場合は葬儀社の担当者と直接会って事前相談する方法もおすすめ。
誠実な葬儀社なら、担当者がすぐに都合の良い場所まで来てくれ、資料や見積もりを見ながら直接説明してくれます。
例えば、親が入院している病院まで来てもらったり、付き添いの合間に近くの喫茶店・カフェなどで相談する人も多いです。
電話よりも対面のほうが、その葬儀社の信頼度が丸わかりになります。ぜひ積極的に合ってみることをおすすめします。
もちろん、対面で相談したとしても納得できなければ、その葬儀社は断って問題ありません。時間をずらして、順番に3社ほどの葬儀社と対面相談するのも一つの方法です。
対面相談をしたい場合は、まずは電話で日時の希望を伝えてください。
2.余命宣告されたら、どんな葬儀にしたいか本人の意向を聞いておく
もし可能なら、どんな風に見送ってほしいか、父親・母親ご本人の希望を少しだけでも聞いておきましょう。
どんな葬儀にしたい?
- 身近な家族だけでささやかな式にしたい
- 縁があった方には幅広く来てもらいたい
- 明るい雰囲気で送ってほしい など
ひと昔前までは、大勢の方をお呼びする一般葬が常識でした。しかし現在では一般葬だけでなく、家族葬・一日葬・火葬式など、様々な葬儀の形から選ぶことができます。
親族のみで小規模な葬儀を行い、後日にお別れ会や偲ぶ会をするケースも増えていますし、悲しいだけのお葬式ではなく、ご本人の人柄に合った雰囲気で葬儀をすることもできます。
このように、今では家族や故人の意向に沿った葬儀を行うことができます。だからこそ事前によく話し合っておかないと、ご家族内で意見が食い違ったり、後々トラブルになることも。
葬儀の希望を聞いておかなかった方の失敗談
- 「普通はこうですよ」と葬儀社の言うがままの葬儀にして高額になった
- どんな葬儀にするか、親族の間で意見が別れて揉めた
- 葬儀後に「本当に本人の望む葬儀だっただろうか」とずっと心残りになっている
もちろんご家庭の事情や病状、お父様・お母様の性格によっては、ご本人に葬儀のことなど聞ける状態ではないかもしれません。
でも、聞いておかなかったばかりに、親族間でトラブルになったり、葬儀費用の支払いに追われたり、本当にこれでよかったのかと責任を感じたり・・。
事実、親の葬儀が終わった後もそんな苦しみを背負い続けている方が大勢いらっしゃるのです。そんなお別れは誰も望みませんよね。
親が余命宣告されたとき、もし可能な状況であれば、「もしものときにはどんな葬儀にしたいか・どのように送ってほしいか」について、ご本人の意向を聞いておくことをおすすめします。
3.余命宣告されたら、友人・連絡先する人のリストを作っておく
余命宣告されたら、万が一の際に知らせてほしい友人や知人のリストを用意しておきましょう。
親が亡くなったとき、交友関係がわからず苦労する方はたくさんいらっしゃいます。
一般的には、年賀状をやり取りしている範囲の方には訃報をお知らせしますが、親ご本人の希望を教えてもらうのが確実です。
いざというときに訃報を知らせてほしい方、ご葬儀に参列してほしい方の連絡先、その方と親との関係を把握しておくと、慌てずスムーズに連絡ができます。
4.余命宣告されたら、宗派・お寺を確認しておく
菩提寺があってもお寺との付き合いが親まかせだったり、疎遠になっていてよくわからないという方も少なくありません。
余命宣告されたら、父親・母親の宗派や菩提寺を確認しておきましょう。
また、通夜や告別式を行わない火葬式などの場合、お寺のお考えによっては必要な儀式を行っていないとしてトラブルになることも。お墓に入れなくなったということも起きていますので、注意が必要です。
お寺とのお付き合いがある方で火葬式などを検討している場合は、念のためお寺へ相談しておくと安心です。
また、お寺との付き合いが無い場合は、葬儀社に僧侶を紹介してもらい、葬儀当日に読経していたらくのが一般的です。葬儀社へ相談しましょう。
余命宣告から葬儀後まで困らない!葬儀社選びのポイント
葬儀社は、ご本人はもちろん、残されるご家族にとっても後悔のない旅立ちにするために、サポートしてくれる力強いパートナー。 良い葬儀社選びは本当に重要なのです。
ここでは、親が余命宣告されたときの葬儀社選びのポイントをご紹介します。
はじめての喪主なら、サポート充実の葬儀社を選ぶ
とくにはじめての喪主になる場合は、信頼できてサポート体制が万全の葬儀社を選びましょう。
葬儀社選びと聞くと、葬儀プランの内容と葬儀費用だけを比較して判断してしまいがちですが、同じくらい重要なのはサポート体制です。
繰り返しますが、葬儀社はあなたの大切な父親・母親を見送るためのパートナーです。その葬儀社または葬儀社の担当者が、あなたの父親・母親や遺されたご家族に寄り添ってサポートしてくれるかどうかが大切。
はじめての葬儀準備なら、格安価格を全面に押し出しているような葬儀社よりも、誠実でご家族に寄り添ってくれるような葬儀社を選びましょう。
父親・母親に内緒でも相談ができる葬儀社
容態やご事情によっては、余命宣告を受けていてもご葬儀に備えていることを父親・母親ご本人に知られたくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも、ご本人には余命を告知していないご家庭もあるでしょう。
そんな場合でも、ご本人に知られずにご葬儀の備えをしておくことは可能です。
ご家族に知られずに資料や見積もりを取り寄せたい、相談したいという方は比較的多くいらっしゃるため、配慮をしてくれる葬儀社がありますよ。
- 資料請求を葬儀社とわからない封筒で郵送してくれる
- ご本人に気づかれない場所で対面相談できる
(喫茶店や、病室から離れたところにあるロビーなど) - 深夜でも電話相談できる
配慮の仕方は葬儀社によって異なるため、葬儀社に資料請求や対面相談を希望するときに、「親本人に気づかれたくない」と伝えて相談してみてください。
葬儀後のアフターサポートも安心の葬儀社を選ぶ
意外に盲点で、みなさんが困りがちなのが葬儀後の手続き。
複雑な書類の提出や名義の変更、葬儀費用の支払い、挨拶状の手配、四十九日法要の準備、相続、遺品の整理などなど・・
葬儀後もたくさんの手続きが必要になります。
ただでさえ余命宣告から葬儀までの流れも大変なのに、葬儀後も複雑で大量な手続きに頭を悩ますのでは疲れ切ってしまいます・・。
葬儀後の手続きは個人でも可能ですが、葬儀社にサポートしてもらうことをおすすめします。提出漏れや間違いもなく、スムーズに手続きを進めることができますよ。
葬儀後のサポート体制は、葬儀社によって全く異なります。
例えば、必要な手続きのリストを紙にして渡してくれるだけの葬儀社もあれば、わからない点を葬儀後も無料で電話相談できるというサポート体制の整った葬儀社も。
事前に忘れず確認し、アフターサポートがしっかり整っている葬儀社を選びましょう。
親が余命宣告されたときのおすすめ葬儀社
父親・母親が余命宣告されたときに安心して相談できるおすすめ葬儀社はこちら。
お葬式のむすびす(旧・葬儀社アーバンフューネス)
品質の良さと、生前から葬儀後まで丁寧なサポートが評判の葬儀専門会社。
無料の事前相談では、葬儀費用の総額がわかるのはもちろん、余命宣告されてからお見送りまでにしておきたい準備などもおしえてくれるので、はじめての方にもおすすめです。
ご本人に知られたくないという方も、相談するとご事情に合わせて配慮してくれるので安心。
早朝深夜でもすぐに対応してくれるので、余命宣告されたらまずは資料請求・事前相談しておきたい葬儀社です。
親が余命宣告されたら今すぐやっておく準備のまとめ
父親・母親が余命宣告されたら、ご家族がやっておくべき準備をご紹介しました。
保険や医療についてご家族で相談したり、余命宣告されたらすることはたくさんありますが、とくに早めから準備が必要なのがお葬式の準備。
もういちどおさらいしておきましょう。
1.葬儀社に事前相談をしておく
2.どんな葬儀にしたいか、本人の意向を聞いておく
3.友人、連絡先する人のリストを作っておく
4.宗派、お寺を確認しておく
そして、大切なのはできるだけ早く相談することと、信頼できる葬儀社を選ぶことです。
色々な気持ちが混ざり合い混乱しがちなときですが、ひとつずつ準備を進めておきましょう。
信頼できる葬儀社に相談しておけばご家族たの負担がグッと減りますし、あたたかい葬儀でお見送りができます。まずは一呼吸して相談してみてくださいね。
生前から準備をしておくと、余計な不安や焦りもなく大切な父親、母親とかけがえのない時間を過ごすことができます。
親や兄弟など、ご家族内での意見の食い違いも防げます。
親が余命宣告を受けたり、少しでも心配な状況になれば、今すぐ準備をはじめましょう。