【相続の手続き】期限と流れ一覧・生前から準備しておくこと

「相続の手続きって、どんなものがあるの?」
「何をいつまでにしたらいいの?」
「難しそうなイメージがあるけど、自分でできるものなの?」

という方へ、相続の手続きと、その期限を一覧にまとめました。

管理人ユウ
複雑な相続手続きで失敗しないためには、早めからの対策が肝心です!
  • 相続手続きのことがよくわからない方
  • ご家族が高齢または体調が心配で、もしもの備えをしておきたい方

この記事では、相続にはどんな手続があるのか、一覧で全体の流れがわかります。知っておきたいポイントも合わせてご紹介しますので、今後相続する可能性が少しでもある方はぜひご覧ください。

相続の手続きに必要な3つのこと

まず大前提として、相続の手続きにはこの3つが絶対に必要になります。

  1. たくさんある必要書類の提出
  2. 最新の正しい法律の知識
  3. 相続する権利がある方「全員」の協力

この3つが揃っていれば、相続手続きはスムーズに進み、自分で行うことも可能です。

でも、ひとつでも欠けてしまうと、間違えたり、高い相続税がかかったり、ご親族でモメてしまう可能性が上がります。その結果、労力も経済的にも損をすることに。

個人で難しいことは、専門家にお願いしましょう

「書類は提出できそうだけど、相続の法律なんて言われても・・・」
「兄妹で、ちゃんと話ができるか心配・・・」

相続の手続きはとても複雑で、しかもご家族の関係によってはスムーズに進みません。

そのため実際は、一部の手続きを専門家(司法書士・税理士など)に代行してもらうのが一般的です。むずかしいと感じる手続きは、無理せず専門家を活用しましょう。

相続に強い専門家の探し方はこちら

 

相続の手続きと期限一覧

それでは、ご家族がやるべき主な相続手続きを、期限の早い順にチェックしていきましょう。

大切な人の逝去後、こんな相続の手続きがあります。

逝去後できるだけ早くやる手続き

  • 遺言書を探す
  • 遺言書の検認(公正証書遺言なら不要)★
  • 相続人の調査・確定
  • 相続財産の調査・確定

3か月以内にやる手続き

  • 相続の放棄・限定承認★

4か月以内にやる手続き

  • 所得税の準確定申告・納税★

10か月以内にやる手続き

  • 遺産分割協議(相続人全員で行う)
  • 相続税の申告・納税★

相続確定後できるだけ早くやる手続き

  • 預貯金の名義変更★
  • 不動産の名義変更★
  • 公共料金の名義変更★
  • 自動車保有権の移転:相続から15日以内★
  • 固定電話の名義変更★
  • 株式の名義変更★

 

以上が、相続に直接関わる主な手続きです。

上記の★印は申請が必要な手続きです。期限を守って申請をしないと不利益を被ることもありますので、期限までに正確に手続きを完了させます。

 

書類を書いたら手続き完了!・・・とはいかない

なお、ご紹介した相続手続きは、実際には「パパっと書類を書いて提出して完了!」というわけにはいきません。

相続手続きを申請するために、必要な調査をしたり、書類を取り寄せたり、以下のような手続きも求められます。

管理人ユウ
ここですべて覚える必要はないので、安心してくださいね

こんなことをしなければいけないんだなぁ、とイメージしながら、ざっと目を通してみてください。

相続手続きに必要な調査

財産を把握するために・・・

  • 不動産は、法務局で登記事項証明書を取得する
  • 金融機関へ問い合わせる
  • 保険会社へ問い合わせる
  • 証券会社へ問い合わせる 等

 

相続人を調べるために・・・

  • 戸籍をさかのぼって取得する

 

遺言を探すために・・・

  • 公正証書遺言があるかを調べる
  • 貸し金庫がないか調べる
  • 親しい友人にあずけていないか尋ねる 等

 

家族で話し合う

遺産分割について協議する際には・・・

  • 遺産分割協議書を作成する
  • 遺産分割協議書に、相続人全員が押印する
  • 1人でも合意しない場合は、遺産分割調停を申し立てる
  • 認知症など、相続人に判断能力が欠く方がいれば、成年後見人を選任する

 

必要な書類をあちこちから取り寄せる

相続の各種手続きをするために・・・

  • 戸籍謄本を取り寄せる
  • 相続人の印鑑証明を取り寄せる
  • 相続人の住民表の写し
  • 逝去した人の住民票の写し
  • 固定資産評価証明書を取得する
  • 代理の場合は委任状を用意する 等

 

相続税を控除するために・・・

  • 利用できる控除制度があるか確認する
  • 控除の申請をする

 

以上が、相続手続きをするために必要なことです。

管理人ユウ
ひとつの相続手続きをするにも、色々な調査や書類が必要だとわかりますね

「専門用語がいっぱいで、何がなんだか・・・」

という方、お気持ちとってもわかります。まずはおおまかな流れだけでも把握して、今できる対策をしておくことから始めてみてくださいね。

相続の手続きや流れを大まかにまとめると、このようになりますよ。

 

遺産相続・手続きのおおまかな流れ

ご家族が逝去された際の、大まかな相続の流れはこのようになります。

相続手続きの流れ
 

  • 生前から相続対策しておく
  • ご逝去
  • 遺言書を探し、確認する
  • 相続人が誰なのかを調査、確認する
  • どんな財産があるのか調べる
  • 相続を放棄する場合は申請(3か月以内)
  • 準確定申告をする
  • 相続人全員で、遺産の分割について話し合う
  • 相続税を申告・納税する(10か月以内・現金一括払い)
  • 相続した財産の名義変更をする

いかがでしょうか。
相続手続きの流れが、少しイメージできたでしょうか。

 

やることは相続手続きだけではありません

今回ご紹介している相続の手続きは、それだけでも複雑で難しそうと感じた方がほとんどかと思います。

「私にちゃんとできるかな?」

と心配になった方にとってはさらに追い打ちをかけるようで心苦しいのですが・・・実際は、相続手続きの流れだけでなく、お葬式や法要の流れも同時に進めていくことになります。

実際はこんなことが起こります!お葬式と相続事情

大切な方が体調を崩してからご逝去まもない間は、各所への連絡やお葬式、法要、各種手続きにバタバタと追われ、相続のことまで手が回らない状況が続きます。そのため実際には、早くてご逝去から1か月ほどたった頃から、相続について手続きを進めていくことになるご家庭が多いようです。

つまり、相続手続きの期限一覧でご紹介した通り、あっという間に期限が迫ってしまうのです。

例えば、相続の放棄はご逝去の日から3か月以内ですから、放棄するべきか考える時間もふまえると余裕はありません。事前に準備しておいて、いかに漏れなくスムーズに相続手続きを進めていけるかがポイントとなります。

 

相続手続きで失敗しないためのポイント

相続手続きで失敗しないためには、あらかじめどのようなことを準備しておくと良いのでしょうか。

相続手続きのおおまかな流れを知っておく

もしものとき、残されたご家族は、「いつまでに」・「何をすればいいのか」がわからないと、トラブルのもとに。

お葬式や法要もある中、あっという間に手続きの期限が来てしまいます。スムーズに相続手続きが進まないと、相続税を安くできる制度を逃してしまった!なんてことも起きます。

生前の早めのうちから、いつまでに何をすればいいのか、まずは相続の全体像を知って、今できる対策をしておきましょう。

 

生前から相続対策を少しずつ始める

相続対策を早めからはじめておくことで、残されたご家族の負担が減り、大切な財産の目減りを防ぐこともできます。とは言え、いきなり相続の話を持ち出すと、ご家族が困惑してしまうかもしれません。

まずは今回ご紹介したような手続きや流れのほか、どんな対策があるのか、使えそうな控除制度があるかなどを把握しましょう。そして、ご家族の気持ちを大切にしながら、準備を進めていくことをおすすめします。

 

専門家を上手に活用する

すでに実感されている通り、ほとんどの相続手続きは本当に複雑で専門的です。

相続手続きで失敗しないためには、必要に応じて司法書士や税理士などの専門家へ代行を検討しましょう。最新の制度など、生前の対策などについても教えてもらえます。

もちろん、必ずしも全てを専門家にまかせる必要はありません。自分でできることは自分で手続きし、とくに複雑な手続きやたくさん書類が必要な手続きは、専門家にお願いするのが確実です。

例えば、このような相続手続きは専門家に任せるというご家庭が一般的ですよ。
(手続きの内容によって、専門家が異なります)

専門家に任せる相続手続き
  • 相続税の申告:税理士
  • 不動産の名義変更手続き:司法書士
  • 遺産分割がまとまらない:弁護士

相続に強い専門家の探し方はこちら

 

生前からできる相続対策3つ

繰り返しになりますが、ご家族の逝去前後は相続に手が回らないほど大忙し。悲しみの中、やっと相続に取りかかっても複雑な手続きだらけで、あっという間に手続き期限が来てしまいます。

相続の放棄は3か月以内。相続税の申請と支払い期限は10か月以内で、しかも支払いは原則現金一括です。

相続について知るほど不安に感じてしまいますが、生前のうちにできる対策もあります。もしものときに備えて、やっておきましょう。

生前にできる相続対策
 

  1. 専門家に無料相談しておく
    (相続に関わること全般、相続税、遺言などについて相談できます)
  2. 効力のある遺言書を作成しておく
  3. 生前にできる相続税対策をはじめておく

とくに気になる相続税対策について、最新の法律に基づいた対策をプロに相談しておくことをおすすめします。

管理人ユウ
当然ながら、ご家庭によって資産も家族構成も異なります。ご自分の状況に合った対策をアドバイスしてもらいましょう

相続に強い専門家の探し方

お知り合いに相続に強い司法書士や税理士の方がいらっしゃればお願いしてみるのも手。ですが、今どきはお住まいの地域で相続の専門家が見つかる紹介サイトを利用するのが便利です。

こちらの無料紹介サイトでは、まずはじめに相続専門の相談員へ無料相談できます。

管理人ユウ
はじめから司法書士や行政書士と直接話さなくて良いので、何もわからなくても安心ですね。
  • 相続がはじめてで、専門用語もよくわからない
  • どの専門家に相談すればいいのかわからないし、敷居が高い気がする
  • そもそも、専門家に相談するべき内容なのかどうかもわからない

という方でも、わかりやすい言葉で親身にアドバイスしてもらえますよ。

まずはじめに専門相談員と無料相談し、そのあと必要に応じて最適な専門家を紹介してもらえます。さらに、紹介してもらった専門家との面談も初回無料なので、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。

 

「相続対策しなくても、なんとかなるよね?」というあなたへ

今回は、相続手続きの一覧と、おおまかな流れをご紹介しました。

「やっぱり難しそうだし、今すぐ準備しておかなくても、もしものときに考えればいいよね」

と、先延ばしにしてしまいたい気持ちがあっても、やはり1日でも早めに対策を始めることをおすすめします。

相続には色々な対策があります。ここでは詳細は割愛しますが、中には「逝去からさかのぼって3年以上前から対策しておくと、相続税が安くなったりゼロ円になる。でも3年未満だと相続税が通常どおりかかってしまう」というものもあります。

つまり何が言いたいかというと、相続対策は生前のうちに早め早めから始めるほど得なんです。

「もっと早くから備えておけばよかった!」
「もっと早く教えてよ!」

と悔しい思いをする前に、まずは今できる対策から始めておいてくださいね。

生前からできる相続対策をもう一度見る

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